フリーランスから会社員に戻った理由をここに記す

どーも、なかもんです!

前の記事にも記載したのですが、僕は11末をもって丸2年やったフリーランスをやめて会社員に戻ることにしました。
で、この話をすると、大体2種類の反応をいただくことがわかってきたんです。

 

1種類目は「興味」で、これが90%くらい。
2種類目は「落胆」で、これが10%くらい。

 

会社員から独立してフリーランスになる方は最近多いんですけど、そこから会社員に戻る人の話ってなかなか聞く機会あんまりないですよね。

だから珍しがられたり、単純に今後の僕の活動に興味を持ってくださる方が前者。
まぁ前者の方がほとんどです。笑

証明写真

転職用に履歴書に貼る証明写真を撮影する仲本。
便利になったなぁ。

 

 

後者の方は、独立することが正義であり成功者の証明と考えている方が多く、僕がその枠から外れてしまうことを残念がっていらっしゃったり、失望とまではいかないまでも少し落胆しているような印象を受けることがありました。

台湾の様子

平日に台湾行って屋台の輪投げでビールを獲得したりもしたなぁ

だいたいどっちのタイプの方にも同じ話をさせていただくことが多いんですが、割と質問いただく機会が多かったので、せっかくだから記事にしようと思ったわけです。

 

あと、個人的には後者の人に向けて、会社員になることは「ダウングレード」でも「失敗の象徴」でもなんでもないんですよということを伝えたい。笑

 

 

そもそもなぜフリーランスになったのか

会社員に戻る理由の話をする前に、まずなんでフリーランスになったのかという前提から書いていきます!

これは昔noteとかにも書いていたんですけど、一言で言うと、

 

『働く環境の選択権』『全責任を負える決定権』2つの権利が欲しかったから」です。

 

働く環境というのは、働く場所や時間や人を選べる権利のこと。

全責任を負うと言うのは、言葉そのままですが、自分の行動のリスクも報酬も全て自分が受けたいということ。

たしかにその2つの権利を欲する気持ちは現在もあるんですけど、ちょっと視野が狭かったなぁと今は思います。

 

『働く環境の選択権』について

これはたしかにフリーランス時代にずいぶん謳歌したことの1つです。笑

働くのは24時間いつでもよかったし、旅先の旅館で仕事しても誰にも文句を言われませんでした。

旅館

平日の旅館からの景色。最高でした。

ただこれ、いつでも働いてOKとなると、けっこうサボっちゃったり集中力なくなったりするんですよ。

やらなきゃいけないことをギリギリまでやらずに放っておいた結果、やりたかったことに使うための時間を犠牲にして仕事をやってる、なんてことがけっこうありました。

 

あと人に関してはたしかに関わる仕事を変えたりすれば人間関係リセットできるし、関わりたくない人とは仕事が終わったら2度と会わないとかもあったんですけど。

会社員でも入社前にちゃんとその会社の人とコミュニケーション取ったり、言えば見学させてくれる会社とかも普通にあるので、そうやってお互いに「いいね!」と思えるまですり合わせを行えば、人の問題は起こらないよなぁとも思うんですよね、今は。

 

『全責任を負える決定権』について

結論、これはフリーランスになっても手に入りませんでした。笑

僕の働き方の場合は、なんですけど。

蟹

砂浜のカニのように、僕はちっぽけさ。とほほ。

基本的に僕は業務委託という形で、企業さんに月40時間とかで雇ってもらうことが多かったんですよ。
そういう雇われ方を4社くらいにしてもらってる、みたいな。

そうなると結局雇われてる身ですし、雇ってる企業さんは僕に達成してほしいミッションを与えてくるのでそれをやらなきゃいけない。(それは、そう)

 

で、僕がそのミッションや期待に応えられなかった場合に責任を取るのは、僕もそうなんですけど、9割くらい雇用者なんですよね。(それも、そう)

これは後にも書きますが、全責任を負いたければ自分で立ち上げた事業でビジネスする必要があったんです。

 

そんなんフリーランスやる前からわかるだろ! と今なら思えるんですが、僕みたいな人間が当事者になると、やってみるまで気づかないもんなんですねぇ、これが。

 

 

会社員に戻った理由3つ

さて、満を持して本題です。

甘い蜜も激辛スパイスも味わって、無知で憧れてた頃から見るとだいぶフリーランスの現実がわかるようになったので、もういいかなというのがざっくりとした結論ですが。

ちゃんと細かく具体例を上げるとしたらこんな感じ、というのを下に書いていきますね。

 

①圧倒的な力不足と”コレジャナイ感”を実感

僕は会社員の頃からゲームというプロダクトの企画やディレクションをしてきました。

ゲームじゃなくてメタバースになったりがありましたが、基本的にやってることはフリーランスになってからも変わらずでして。

 

少し変わったとすると、会社員時代はリーダーやったり責任者的なことをやらせてもらっていたのに対して、フリーランスだとどこ行っても作業者なんですよね。

まぁそりゃそうです。

外部の人間にマネジメントとか任せて、どこかのタイミングで急に抜けられても困りますし。
(PMとかの仕事もあったんですが、それだと会社員と働き方が変わらなくなる)

で、作業者になることは知った上でやってきたし、作業者の方が他人の責任負わなくていいと思って望んでやったんですけど。

 

コレジャナイ感がすごかったですw

 

僕はストレングスファインダーの診断とかでも指揮や戦略系の分野が得意なことがわかってるんですけど、そういったことがほぼできない。

 

さらに仕様書という、デザイナーさんやエンジニアさんといった実際にプロダクトを形にする人に向けて資料を作成するんですけど。
(仕様書のイメージが湧かない方は家具とか買ったりするとついてくる説明書を想像して欲しいんですけど、あーいうのを書く仕事が多かったんです)

 

僕自身社会人になってからずっとやってきたので慣れてはいるんですけど、ぶっちゃけコレ書くの全然好きじゃないし得意じゃないんですよ。笑

こまか〜〜〜く、漏れなく、正確に書いていくんですけど、その漏れなくっていうのがけっこう難しくてですね。

 

僕はざっくりやって実際手を動かして、進めながら調整していくのが得意なんですけど、それを許してもらえない環境だと急にスピードが落ちたりします。

 

会社員の場合、僕の得意なやり方が通用することが多かったんですけど、フリーランスかつゲーム業界以外だとけっこう最初からビシッとした資料が必要なことが多く……。

その苦手な仕事を他の人以上にできるように努力するビジョンが地獄すぎて、これを極めるのは無理だなぁ、個人でやってくとなるとキツすぎるなぁと考えるようになりました。

 

②自由はあれど責任が思った以上に重い

作業者として作業はしていくんですけど。

企業がフリーランスを雇うメリットというか目的は、多少高い金を払ったとしても即戦力を手に入れることです。

つまりは即戦力としての成果を出さなきゃいけないわけなんですよね、当然ながら。

 

即戦力はいい感じにアイデアが出せたり、それっぽい仕様書が書けるだけじゃダメなんです。

 

\正確で的確な分析力/

\クライアントの責任者と対等に話し合える論理性/

\狙った成果を出すアウトプット力/

 

これらがなければやっていけません。

台湾の映画

お求めはスーパーマンですか?

 

僕もこれの断片くらいの力は持っていると思っていたんですけど、思い上がりでした。

会社員時代はけっこう周りにカバーしてもらってたんだなぁと思い知りましたね。

 

で、会社員時代なら「次頑張ろう!」と励ましてもらえたり飲みにでも行って雑談しながら次に繋げられてたと思うんですが。

フリーランスの場合これを数回繰り返すと平気でクビを切られます

僕も何回か契約終了案件があり、だいぶ応えました。

 

まぁ僕に任せて安くないお金をかけたのに、大したリターンを得られなかった雇い主の方がキツイとは思いますが。

このミスマッチが割と多いことが互いにキツいんですよね。

 

③超おもしろそうな会社に出会えた

前段でも書きましたが、責任がつきまとう≒マッチング率がめちゃくちゃ重要だと思いまして。

あと、仮にフリーランスで稼げて、いい感じに仕事量も減って時間ができた後って何がしたかったんだっけ?

と、フリーランスになって頑張ろうと思っていた目的を見失っている自分に気づきまして。

 

改めて考えたら、僕は小説を書き始めた頃から、歴史に残るような作品を世の中に残したかったんだよなぁと思い出しまして。

時間ができたら死ぬほど作品作りまくってやるぞー! なんて考えてたはずなんですよ。

そう。お金は大事だけど、カフェに行くくらいの余裕がある生活ができれば、そんなにお金に執着はない。

数億円稼いでやるぞー! みたいな気持ちは特に持っていない。

 

それなら多少もらえるお金が減ったとしても、自分の夢とのマッチ度も高くて、働くのが楽しみになるような会社でおもろい仕事がしたいと思うようになりまして。

 

じゃあ契約形態は正社員の方が僕と相性のいい仕事が多いよなぁと思い、転職サービスへの登録などをしたところ、とある会社にお声がけいただき内定となりました。

なんとなくですが、どこに所属することになったかは伏せておきます笑

慣れてきたら開示しますが、エンタメ系で面白い作品を生み出しまくってる会社です。

 

そこでプロデューサーとして仕事をします。

 

今までプランナーやディレクターとしてプロダクトを作る仕事をしてきましたが、今度は生み出しから売るところまでを担当することになります。

 

フリーランスとしての活動で営業の仕事もさせてもらうこともあったんですが、あの働き方も楽しかったし企画も楽しかった。

それを全部できてかつ裁量も持てる、今の自分にとってベストなポジションに収まることができたと思います。

 

 

キャリア面での今後の戦略

ということで2023年12月1日より再び会社員としてのキャリアを歩むわけですが、何も考えずに働くのはもったいないし、フリーランスじゃやりにくかったことをやっていきたいと考えています。

それが大きく2つです。

 

会社で群を抜いた成果を生み出す

まずは会社という大きな組織に属することになるわけですし、裁量もいただける立場になるので、「コイツすご!?」となるような働きをしたい。

で、フリーランスで培った成果主義の考え方を生かして、しっかり会社に貢献していきたい。

数字を出すことにこだわります。

 

んで、もしかしたらまた独立するかもしれませんし、個人的にもネームバリューがつくくらいのインパクトのある仕事がしたい。

そう思います。

 

組織を柱に据えた活動

で、もちろん個人活動も続けていく予定なんですけど。

今までは自分のための仕事をしてきましたが、今は会社での仕事が一番面白くなりそうだという予測があるので、会社での仕事がもっと楽しくなるように個人でも動いていきたいと思います。

となるとエンタメの仕事なわけですから、個人でもエンタメ界隈で何か成果を出していきたい。

で、現在個人でゲームを作ってるので、ある程度こっちでも成果を出していきたいと思います。

単純に自分で作ったゲームが売れれば僕の収入にもなりますし。

 

ブロックゲームスクショ

ブロックゲーム開発の様子。
始めたばかりなのでクオリティーが低いのはご愛嬌。

 

そんでヒット作とか作ることができれば、仕事にも生きますし、ゲームを作ることをやめなければ市場を追うことも続けやすくなります。

 

また、このブログでの記事投稿活動=やりたいことについて考えたり行動したりすることになります。

これを続けることでエンタメに命を燃やすというアピールになるわけです。

僕は仕事に真面目に取り組む人も好きですが、遊びに全力になる人がもっと好きです。

 

世の中そういう人が多いんじゃないかなと思っているので、僕は仕事のためにもこのブログを続け、遊び続けたいと思います。

 

 

どんな形であれ、自分に誇りを持てる生き方をする

会社員、主婦・主夫、フリーランス、経営者など、いろんな働き方がありますが、僕はどんな形であれ、自分に誇りを持てる生き方を選択していきたいです。

 

フリーランスになった当時の僕は、正直その気持ちがあまりありませんでした。

できるだけ楽に十分な金が稼げて、時間を十分に作れればそれでいい。
手段は問わない。
そう思ってました。

 

けどやっぱそれってかっこよくない。

そんな人間には憧れない。

人生逃げ切ることばかり考えてどうすんだ。

 

全力で社会の課題に向き合い、全力で遊んで人生謳歌して、世界にインパクトを与える。

そんな人生に憧れるし、そんな人間になって、歴史に名を残してこの世を去りたい。

 

自分に誇りを持てる、生き方をする。

 

これを学べたフリーランス期間は、実に尊く、得難い経験となりました。